アナタのオモチャ 2


暑いからと、差し入れをアイスにしたのが運の尽きだったのかもしれない。
それを見たときのブルーノの表情。
あ、悪い企みしてるなって一瞬で分かる程の…。







「ねぇ、。これ凄くやらしく食べて?」
成る程、今日はそうやって遊ぶことを思いついたのね。
細長い棒状のそれ。
男性器に見立ててしゃぶれということだろう。
「んっ…わか、った…」
うっとりとした目つきでは差し出されたそれに舌先を近づける。
実は既に体を散々オモチャにされた後でだった。
ちゅ、と小さく音を立ててアイスの先端を唇に含んだ。
いつもブルーノにはそうする。
舌先が僅かに覗き、ねろりとアイスの胴体のあたりを舐めた。
ぺろぺろと先端を舐めた後は一息に口の中へ。
じゅるじゅると音を立ててそれを上下する。
が自分の手から美味しそうにアイスを頬張る様を見て、ブルーノは満足そうに自らの性器を擦った。
「ああ、可愛いよ。もっとしゃぶって」
「んっ、ん…は…っ」
ぐいぐいと冷たいアイスを口に押し込まれ苦しそうにはそれを舐める。
溶け始めたそれが唇の端を伝い流れた。
「はぁん…ブルーノ…ん、っ…」
恍惚の表情を浮かべるの足の間には、前にプレゼントされた玩具が咥え込まされている。
びくびくと体を震わせながら必死で舐めているうちに、アイスは殆ど溶けての胃の中におさまってしまった。
「なくなっちゃった、ね。どうしよっか、?」
「…ん、…」
戦慄く体を屈めると、はブルーノの足元にうずくまった。
大きく勃起したブルーノの男性器を迷わず口の中に入れる。
そこはアイスの所為でひんやりとしており、思わずブルーノは体を硬直させた。
「うは、冷たいな…はぁ、でもすごく気持ち良いよ」
ゆるゆると唇で扱かれている間にの口の中も温かくなってくる。
アイスと同じように上下されるそれは、アイスと同じように質量を減らすことは無い。
増すことはあっても。
時折口の中でびくんと脈打つそれをは音を立ててしゃぶり立てる。
「んっんっ…あは、ブルーノ…ねぇ、もう焦らさないで…」
四つん這いで口を動かすは玩具に犯される腰を揺らめかせながらブルーノを見上げた。
「我慢できないの?一回口に出そうと思ったんだけどな」
「あぁ…お願い、玩具よりもブルーノがいいの…。お願い…」
「ふふっ、今の中に入ってる玩具だって僕のと殆ど同じだよ?」
「あぁん、そうじゃなくてぇ…ブルーノが良いの…ブルーノ、愛してぇ…」
蕩けた目で愛を請う声にブルーノは頷いた。
「じゃあ玩具とってあげるから、僕にお尻向けてくれる?」
「うん…」
素直には体の向きを変えた。
獣のようにブルーノに腰を突き出す格好になる。
「じゃあ、抜くね」
「ん…あ、ぁぁん…」
わざとゆっくりとした動作での中の玩具を抜くブルーノ。
ぬるりとそれが抜かれる瞬間はぞわぞわともどかしい感触がを襲った。
抜かれてしまった中が切なく疼く。
失った質量を早く埋めて欲しい。
「きゃぁ…っ」
ぬるっとした感触には思わず悲鳴を上げる。
蠢くそれはの望んでものではなく、ブルーノの舌だった。
「溢れてくるね。どろどろだよ」
「やだぁ…、あぁ、あんっ…」
後ろから溝を行き来する舌の感触にぞわぞわと肌が粟立つ。
しかしこれでは足りない。
収縮を繰り返す内壁が求めているのはもっと…。
「ブルーノ、お願いぃ…意地悪しないで早く入れてぇ…!」
懇願するをブルーノは満足そうに見て、唇を離した。
「こんな態勢で犯されたいなんてはいやらしいね。ほら、これが欲しいの?」
腰を押し付けて大きく膨張した自身を押し当てる。
まだ押し込むことはしない。
緩やかに腰を動かしてぬるぬると入り口の辺りを先端で擦る。
「はぁっ、あぁ…っ、そう、それ…それが欲しいの…!!」
「ははっ、いいよ。ほらたっぷり味わってね」
「あはぁぁぁ…っ!」
ぐぶぐぶと緩やかに埋まるブルーノ。
焦らされて、待ちに待った感覚にはびくびくと腰を震わせ軽く絶頂に達する。
「うっ…は、そんなに締めたら保たないよ…?」
「だって、はぁっ…気持ち良くて…あぁぁっ…」
快感に蠢くの中は貪欲にブルーノを導こうとするが、それを堪えてブルーノはを突き上げ始めた。
ぎしぎしとベッドが軋むほど激しく体をぶつけられる。
「あんっ!あ!あ!…はぁっはぁっ…ブルーノぉ…っ、すごいっ…はぁあ…っ!」
獣のように後ろから犯されて。
気付けばだらしなく垂らした涎がシーツに染みを作っている。
本当に犬か何かになったかのよう。
ひっきりなしに喘ぎ声を上げながら、誰かに聞かれてしまうかもという危惧と共に後ろ暗い快感も覚える。
「可愛いよ、…っ」
「ああっ!!」
ブルーノがの両腕を掴み、の体を持ち上げるように後ろに引いた。
背中がしなり腰が強くブルーノに押し付けられる。
深々と飲み込んだそれはぐりぐりとの体の奥まで達していた。
「はぁっはぁっ…ブルーノ、苦し…ぃ…っ」
「そう…っ?でも、感じてるでしょ…?こんなに、締め付けて、くる…よ…っ」
蠢く内壁がぎゅうぎゅうとブルーノを苛んでいる。
気を抜けば持っていかれそうなほどの快感を押し殺しながら、ブルーノはを更に揺さぶった。
「あぁぁっ!あ!やぁぁっ…!!」
気付けば態勢が変えられており、は絡みつくようにブルーノに縋る。
「はぁっはぁっ…、ブルーノ、ブルーノ…!」
背中に爪を立てて髪を乱しながら喘いで。
ブルーノが出入りするたびに押し出された愛液が内股を汚していくのが分かる。
快感が強すぎて視界が滲んだ。
かすむ視線の先のブルーノは、少し苦しそうな表情をしている。
が、見上げているに気付いた瞬間、少し笑って唇を落とした。
「んっ…!んん…っ、ダメぇ…もう、イっちゃうよォ…!」
突き上げられる度にぞくぞくと込み上げる快感が抑えきれない。
「いいよ…っ、僕も…、そろそろ…」
ブルーノが律動を更に早める。
体を押さえつけられ、激しく打ち込まれての体は更に戦慄いた。
びくびくと体が震える。
「ああっ!ああ、っ!イくっ、イくぅっ!!」
ブルーノが深く突き上げた瞬間、息が止まるかと思うほどの快感が体を駆け抜けた。
しなる背が硬直し、中のブルーノをきつく締め付ける。
「…っ、…!」
の絶頂に導かれるように、ブルーノも僅かに喉を反らす。
深々と埋め込んだの中で。
遠慮なく絶頂に達する。
は、ブルーノの射精の脈動を感じながら、熱い溜め息を吐いた。
嗚呼、あの日からブルーノは豹変してしまった。
決して悪い方向へではない。
寧ろ好ましい。
まだ10代の若いの体は性的な興味に満ち溢れていた。
好きな男性に悪戯されるのは嫌いじゃない。
たっぷり愛されることはとても嬉しい。
淡白だと思っていた彼が隠していた本性は、ととても相性が良かったのである。
体を離したブルーノが出て行くと、中から彼が放ったものが溢れてきた。
「…いつか赤ちゃん出来ちゃうかもね」
別にブルーノの子供なら産んだって良い。
しかし学生である今は流石にまずいだろうか。
それにブルーノに関しては経済的に不安もあるし。
「その前に結婚しなきゃねぇ。順番守りたいし」
「え…」
非難じみたことを言ってしまって、ちょっと自己嫌悪していたにブルーノは意外な返事で返してくる。
まあ、どちらかと言えば楽観的で無邪気なブルーノらしい返答だ。
「僕としては今すぐだってと結婚したいなぁ。そしたらずっと一緒にいれるしね」
服を着たブルーノが緩やかにを抱き締めた。
「ねぇ、今晩泊まっていきなよ。が可愛い事言うから帰したくなくなっちゃった」
「…ブルーノって、ほんとプラス思考…。まあそういうとこ好きなんだけど」
そしてまた夜もオモチャにされるんだろう。
いや、何の問題も無い。
ブルーノが愛してくれるなら、にとって何も問題ではないのだ。
「ね、ブルーノ」
「うん?」
「大好きよ。キス、して欲しいな」
微笑んで強請れば腰を抱くブルーノの手に力が篭る。
いつもの、お人好しな笑顔でブルーノはそっとの唇に触れた。










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ここまで読んでくださってありがとうございました!