ここ最近、頭角を表してきたチームがある。
鬼柳京介率いるチーム・サティスファクション。
やたらと強い上に好戦的で、負けたらデュエルディスクを破壊するのだとか。
どうもサテライトの地区全てを傘下に治めるつもりらしい。
馬鹿馬鹿しい話だとは思うが、サティスファクションに関わったチームは悉くチームを解散していた………。
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「あぅん…京ちゃん、そんなトコ舐めないでよぅ」
「馬鹿だな、これが一番美味いんだろ」
「えぇー…でもくすぐったいよー」
「おい、鬱陶しいから部屋行けよ、このバカップル」
クロウの鋭いツッコミが飛んでくる。
の指先を口に含んだ鬼柳が、ちろりとクロウに視線を寄越してから少しだけ唇を離した。
「クロウ、気にしたら負けだぜ。気にしなくても負けだけどな!」
「るせぇ!!」
喋るだけ喋ったらまたしてもに向き直り、細い指先を口に含む。
「やん!もうクリーム付いてないよぅ…」
「そーだったか?」
「そうだよ」
「…馬鹿馬鹿しくなるからマジで部屋行けよ。ったく…」
残りのシュークリームを頬張ってクロウが先に立ち上がった。
彼等を動かすよりも自分が動いた方が早いとの判断は恐らく賢明である。
「あっ、クロウ!遊星達が戻ってきたら、シュークリームあるからって教えてあげてくれる?」
「おー。会ったら言っといてやるよ」
後ろから掛けられたの声に振り向く事はなく、ひらりと片手を振って応えてからクロウは出て行った。
「出て行くなんて良い心がけだよな。これで心置きなく…」
「もーだめ!あたしまだシュークリーム半分しか食べてないのー!」
抱き寄せて指以外に唇を押し付けようとした鬼柳をは押し返す。
舐められていない方の手には確かにしっかりとシュークリームが残っていた。
「んだよ、早く食えよ」
「食べようとしてたら京ちゃんが邪魔したんじゃない」
もぉ…と言いながらも小さな口でシュークリームにかぶりつくと、溢れたクリームが口元についた。
「指の次はほっぺたについてんぞ」
その様子が可愛らしくて、鬼柳はその頬に唇を寄せた。
だめだと言われたところであるが、彼は持ち前の傍若無人を発揮して我慢するということはしない。
「ひゃっ…!」
ぺろんと頬を舐め上げられたは小さく声を上げて鬼柳を睨む。
今度はクロウがいなくて良かったと思いながら。
しかし悪びれもしない鬼柳の笑み。
「だから、これが一番美味いんだからしょーがねぇだろ?」
言っても無駄だとは知っている。
睨んでも通じないことも。
「もう…仕方ない京ちゃん…」
溜め息混じりにはもう一口シュークリームを齧る。
これがあちこちのチームを解散に追いやっているチームと誰が想像するだろう。
年齢相応のやり取りに仕草、この人数さえ。
それでもサテライトという土地は子供達の感性や感覚を麻痺させてしまうほどには狂気を孕んでいるのだろう。
生きるためだけに生きるということは子供達にはつまらなすぎるから。
「お、おおおっ…イイじゃねぇか!すっげーイイ!!」
「そうかなぁ…」
所在無さげにそわそわとはコンクリートの上に座り込んだ。
「スカート…短くない?シティの女の子って皆こんな服着てるのかな…」
一生懸命裾を引っ張ってみるが、惜しげもなく晒された膝に裾が届く事はなかった。
これは先日の領土拡大戦での戦利品である。
シティの某学校の制服。
奇跡的にオモチャにされたような形跡もなく、無造作に放置されていたものを鬼柳が持って帰ってきたのである。
「あー…洗うの苦労したけど報われたぜ…」
「洗ってくれたんだ…」
「流石に嫌だろ?誰が着てたかも分かンねぇし」
「そ、それはそうなんだけど…」
爽やかに髪を掻き上げる鬼柳だが、そこまでして着せたかったのかと的にはちょっと引く。
それでも。
普段はチームの皆と同じような格好をしているにとって、この格好は新鮮である。
特にスカートなど殆ど穿く事はないから、プリーツスカートに少し気分が上がるのは致し方ないことだと言えるだろう。
「でもまあ…確かにこんな服着たことないから…ちょっと楽しいといえば楽しいけど…」
「だろ?」
座って裾を引っ張り続けるの脇に手を差し入れて鬼柳は彼女を立たせた。
そして未だスカートの裾を押さえるを上から下までじっくりと眺める。
舐めるような視線に恥ずかしそうに俯いてその視線から逃れようとする。
「京ちゃぁん…恥ずかしいからあんま見ないでよぅ…」
「んン?別に恥ずかしがることないだろ。何時もどおりスッゲー可愛いぜ」
「!」
思った事をそのまま口にしすぎる鬼柳の言葉には頬を赤くした。
頬を押さえて立ち尽くしていたが、やがてその視線に耐えられなくなり…。
「あのっ、えっと!ゆゆ、遊星達にも見せてくる…!」
「何…?!」
兎に角何でも良いから言い訳を並べてそそくさと鬼柳の前から去ろうとした。
しかしその言い訳の内容に、鬼柳はの腕を瞬間的に掴んだのである。
「遊星達にも見せてくる、だと?」
「えっ…?だ、ダメ…?」
「ダメに決まってるだろ!襲われたらどうするんだ!」
「…京ちゃんじゃあるまいし…。遊星達はそんなことしないよ」
恋人の口から淀みなくはっきり言われると傷つくものがあるが、鬼柳はそれくらいではへこたれない。
確かに、は自分の事をそんな風に見ていたのかという切なさはあるけれど。
「うっせぇ!一言余計だっての!!兎に角ダメだ!絶対ダメ!!」
鬼柳は掴んだ腕を引き寄せて、が逃げられないように抱き締める。
そして、制服のジャケットの隙間からするりと手を差し入れた。
胸の丸い形を確かめるように指先で輪郭をなぞる。
「急に豹変してこーゆーことされたらどうするんだよ」
「されないってば」
「そうかァ?現に俺にされてンじゃん」
「それは…!…その、京ちゃんだから…」
暗に鬼柳だから許すという言葉を示唆されて嬉しくなる。
の胸の感触を更に味わうように服の上からいやらしく揉みしだいた。
「俺だからいーの?」
「んっ、…うん…そう、京ちゃんなら…っ、いい、よ…」
「あーそれスッゲー可愛い。俺なら良いって、もっと言ってくれよ」
殊更仲間意識の強い鬼柳は独占欲を見せると喜ぶ。
それを狙ったわけではないが、鬼柳の嬉しそうな顔を見たいのも事実だったので。
鬼柳の首に腕を回しては小さく呟いた。
「京ちゃん…大好き。何してもいいんだよ。京ちゃんがしてくれるなら、どんなことでも嬉しいから…」
嗚呼、頬が熱い。
きっと今自分は真っ赤になっているのだろうとは思った。
しかし、目の前の鬼柳は…。
「…っ、…、めちゃくちゃ可愛いぜ…!!俺もう堪ンねーよ…!」
自分がさせておいて思い切り煽られているというのも鬼柳らしいが、とても興奮した様子でを軽く抱き上げた。
そしてそのままベッドへ雪崩れ込む。
予想通りの結果であるが、鬼柳に応えたかったはぎゅっと目を閉じてベッドの跳ねる衝撃を受け入れた。
軋む音にこの先の淫蕩を彷彿としてしまい、密かに心臓を早くする。
「ん、京ちゃん……」
そっと頬に押し付けられる唇。
愛しさを込めて何度も鬼柳はにキスを落とす。
「くすぐったい、よぅ…」
「んー?じゃあこっちにするか?」
「は、ん…っ」
ちゅっと小さな音を立てて唇が重なった。
角度を変えながら何度も触れ合わせる内、やがて鬼柳の舌先が潜り込んできた。
「ふ、は…んン…っ」
ちゅるんと絡め取られた舌が唾液を含んで交じり合う。
官能的な鬼柳の味にぞくりと体を震わせていると、改めて鬼柳の手が胸の上に置かれたのを感じる。
「あ…っ、京、ちゃん…」
ぷつんぷつんとボタンを外す感覚。
制服のブラウスのボタンを器用に片手で外しているようだ。
「へへ…こーすっと着崩れてエロいな…。このままヤろーぜ」
全てボタンを外したブラウスを左右に広げてニヤニヤしながら下着を押し上げた。
「きゃんっ…!」
ふるっと震える胸が外気に晒される。
それだけならまだしも、鬼柳の手が無遠慮に乳房を掬い上げた。
彼の手によって寄せられた胸は普段よりも質量を増したように見える。
「やーらけぇ…エロくて超カワイー」
「やぁんっ!京ちゃぁん…っ!」
掌で胸を捏ねながらきゅううっと乳首を摘みあげられて、はぴくんと背中をしならせた。
可愛らしい反応に気を良くした鬼柳は更に指先で円を描くようにしての乳首を苛める。
「あっ、あっ…胸弱いのォ…っ、だめ、感じちゃうぅ…っ」
緩急をつけて捏ねられたり抓られたり。
その度に背中がしなっては強請るように胸を突き出すから、思わず誘われるままに鬼柳は体を屈める。
「誘ってンだろ?反応やらしーぞ」
「ふえぇ…だって、体が勝手に…!」
「無意識に誘ってるってことかよ。あー堪ンね…食っちまいたい」
言っての胸にかぶりついた。
くあっと開かれた鬼柳の口内は獰猛に赤く、は捕食されるかのような気分に陥ってしまう。
「はぁ、あっ…食べたい、じゃなくて…もう食べてる…っ、あ、あぁぁっ…」
先程指先で捏ね回されて敏感になっている乳首を舐められるとそれだけで足の間がじゅわりとぬかるんでくるのが分かった。
寄せ上げられて掴まれた乳房の先端を鬼柳がちゅ、ちゅ、と何度も軽く吸い上げる。
「はぅ…、っん…!ンっ…!」
唇が与える快感に合わせるようにぴくんぴくんと反応する体が恨めしい。
それでも若いの体は貪欲で、もっと欲しがるように鬼柳の頭を夢中で抱いた。
「ああっ、京ちゃん…っ、イイの…っあ、あはぁぁ…っ!」
いやらしく腰が跳ねる度に膝で鬼柳の腰をぎゅうっと挟み込む。
無意識のお強請りに鬼柳もに反応を始めた下半身を押し付けて、自らの興奮を教えた。
「やんっ…当たってる、よぉっ…」
ダイレクトに欲望を知らされたが恥ずかしそうに顔を手で覆うが、そんな可愛らしいリアクションは鬼柳を喜ばせるだけである。
「んー?だってがスッゲー可愛いからよォ…。な、触ってもいいんだぜ」
「えええ…」
それは触れと言う事と同義語であろう。
請われてしまっては仕方がないのでおずおずと手を伸ばして鬼柳の下腹部に触れた。
指先で服越しにカタチをなぞる。
「京ちゃん、熱い…」
布越しでも分かる鬼柳の熱には誘われるようにそれを掴んで上下に動かした。
彼が快感を与えてくれたように、鬼柳にも気持ちよくなって欲しかったから。
「ン…、イイぞ……」
扱かれる快感というよりは彼女に猥褻な行為をさせているという興奮が強いがの自発的な行動に鬼柳は満足だった。
ご褒美を与える気分での唇にキスを落とす。
くちゅくちゅと唾液を絡めあうだけで込み上げてくるぞくりとした疼き。
ああ、もっと深い快感が欲しい。
ゆっくりと離れた鬼柳は、欲情に濡れた唇をぺろりと一舐めすると掠れた声で囁いた。
「な、一緒にやろうぜ。が上な」
「え…?」
唐突な誘いにきょとんとしながら鬼柳を見上げる。
すると、鬼柳の手がするりと制服のスカートの中に差し込まれた。
内股の辺りをつーっと指先が伝い、ふっくらとしたの足の間に到達する。
「やん…!」
「あ、すっげえ…ぬるぬるしてンな」
「だ、だって…京ちゃんが胸いっぱい触るから…、ふあ……っ」
下着越しに割れ目をなぞっては往復するじれったい指先。
くすぐったくも、時折きゅうっと中に押し込まれる感覚が甘い快感を引き出してくる。
「…はあぁ…っ、京ちゃぁ、ん…っ!」
断続的にびくびくと背中をしならせる様に鬼柳はごくりと喉を鳴らした。
下着に手をかけて引き下ろす。
「もっと善くして欲しいだろ?」
「う…うん…」
愛液を含んだ花弁を押し広げながら焦らすように問われて、はおずおず頷いた。
「じゃあ気持ちよくしてやるから、も俺を善くしてくれよ」
「!」
隣に寝転ぶ鬼柳が舌なめずりするのを見せられて、何を示唆されたのかを感じ取りは顔を赤くした。
「ほら、理解したらさっさとスカート自分で捲って座れ」
「うぅ…京ちゃんの変態ぃ…」
しかしぐずぐずと疼く体内の欲望は素直に鬼柳の愛撫を欲していた。
急かされたことも手伝って、はおずおずと鬼柳の頭を後ろ向きに跨ぐ。
そして肌蹴過ぎてたわんだ袖に半分ほど隠れた手で、プリーツスカートを掴んだ。
「良い子だ…ほら、早く」
舌なめずりをする鬼柳に急かされる形ではそっと腰を落とした。
柔らかく蕩けたの秘密の部分と鬼柳の唇が触れ合う。
「はうっ…!あ、あぁ、ん…っ」
待ち構えていた舌先がねろりとの敏感な箇所に埋まり込んだ。
「んんっ、あ…っ、はぁん…っ!」
ぬめる舌が優しく往復する感触をたっぷりと味わわされながらも、は必死で鬼柳のズボンを寛げる。
震える手でファスナーを下ろし、熱い鬼柳の欲望を取り出した。
「…すごい……こんなに…」
触れるとそれは熱を帯びながらびくんと跳ねる。
充血して膨らむそれをゆっくりと頬張った。
「んン…っ!」
ちゅぷんと先端をしゃぶると鬼柳の舌の動きが忙しなくなる。
溝を往復していた舌先は更に奥へと潜り込み、一番感じる箇所を捉えた。
「はぁっ、はぁぁ…ん」
焦らすように掠めるように撫でさする鬼柳の舌先に翻弄されながらも一生懸命鬼柳を舌で愛撫する。
じゅぷじゅぷ淫猥な音を立てながら頭を上下に動かして唇で扱くと鬼柳が小さく呻いたのが聞こえた。
愛しい相手が拙い愛撫に興奮してくれると思うととても嬉しい。
もっと気持ち良くなって欲しいとは口いっぱいに鬼柳を迎える。
「ん、んっ…む、ぅ、ふ…っ」
「…うは、食われちまいそうだな…俺も…っ」
「んぁっ!ん、はあっ…京ちゃぁん…っ!」
びくんとの腰が跳ねて口元から唾液の糸を引いた鬼柳が零れ落ちる。
花弁を押し広げた鬼柳がの粘膜の入り口をいやらしく舌でなぞったのだ。
溢れる愛液を舐め取るだけではない。
その意図を瞬間的に理解したは与えられるであろう快感を想像してしまい、更にじゅわりと愛液を滲ませた。
「大洪水だぜ?これ、埋めたらどうなるんだろうな…」
吐息がかかる程の距離。
それにすら感じていることを鬼柳は知っているのだろう。
唾液を含ませた鬼柳の舌先がゆっくりと埋め込まれた。
「あぁぁぁああ…っ」
ぞくぞくぞくっと爪先から頭の先までを鋭い快感が走りぬける。
軽い絶頂感とも言える快感に、甘く疼く体内に僅かに触れる鬼柳の柔らかな舌の感触。
「はぁんっ、京、ちゃ、ぁ…っ!あは、あぁぁ…」
きゅうんと体の奥が断続的に収縮するのを感じて腰から下のわだかまりが重くなった。
それを知ってか知らずか鬼柳の舌は更に奥まで潜り込んでくる。
体内をにゅぐにゅぐ探り回られは背中をしならせた。
「やぁ、あっ…ダメ、それダメ…っ!」
指ともアレとも違う舌先は、当然ながら核心部分には届かない。
愛液を舐め取られては抜き差しされるともどかしくて堪らなかった。
「はぁん…っ、やぁ、京ちゃぁん…お腹の中、きゅうってなるの…!」
「へぇ…、それで、如何して欲しいんだよ」
「…、京ちゃんの…コレ…コレ入れて欲しい…」
感じすぎて口で愛撫できなくなった鬼柳の勃起を手で擦りながらはおずおずと請う。
そう、その言葉が聞きたかった。
充足を覚えた鬼柳は体勢を入れ替えるとの足の間に体を捩じ込んだ。
「これ、だな?ん?」
の割れ目を押し当てた先端でなぞる。
スカートに隠れて見えないが卑猥に腰を揺らす鬼柳の様相には顔を赤くした。
「やっ…変な事してないで…早く…」
「ぬるぬるしてっから滑って上手くいかねぇんだよ」
「嘘…!あぁ、っ…!」
往復する勃起の先端がの敏感な部分を突付くように刺激して、思わず声が漏れた。
はっとして口を押さえるも鬼柳はニヤニヤとそれを見下ろしている。
「もうっ!見ないで…!」
「いーじゃねーか、別に。サイコーに可愛いぜ?肌蹴た制服も堪ンねぇ」
恥ずかしそうに顔を覆ったの手を制してベッドに押し付ける。
その手に自らの指先を絡めるとしっかりと握り締めて、顔を近付けていく。
「…!」
黙っていれば綺麗な鬼柳の顔がアップになっては赤くなった頬を更に赤くした。
ドキンと跳ねるの心臓に気付かぬまま、鬼柳は赤い頬にちゅっと軽くキスをすると。
「いくぜ」
「っ、あぁ…!」
小さな囁きが聞こえた瞬間、の体内に生まれる圧迫感。
僅かな抵抗の後にずぶずぶと飲み込まされる快感に、白い喉元を見せては仰け反る。
「あぁぁぁ…っ、おっき…ぃ…っ」
僅かに浮いた腰に鬼柳はこれ以上ないほど自分の腰を押し付けた。
体内を深く犯される。
欲しかった快感を与えられた充足と興奮がを支配する。
「あはァ、っ…すごいよォ…っ、京ちゃん、京ちゃん…!」
名を呼び髪を乱すをベッドに押し付けて鬼柳は腰をグラインドさせた。
ぐじゅりと濡れた体内が鬼柳を離したがらないかのようにアレに絡み付いて舐める。
「っあー…、お前の中もスゲェ…っ、めちゃくちゃイイぜ…」
不意打ちにも似た鬼柳の欲情の囁き。
熱っぽい声を耳元で吹き込まれたは堪らずきゅうんと体を反応させてしまう。
それを敏感に感じ取った鬼柳はぶるりと腰を震わせて小さく呻いた。
「く、は…あんまり、締めんなよ…」
「だってぇ…京ちゃんが、エッチな声出すんだもん…」
「出してねぇ…、は、ぁ…っ、あー…堪ンね…っ」
貪欲に快感を得ようと、鬼柳は跳ねるの腰を抱え上げた。
「うぁんっ!」
突き出された鬼柳の腰が密着し、の奥をぐりぐりと刺激する。
「ふぁあ…っ、それだめ…!深いよおっ…!あぁぁっ、あっ!」
「ほら、お前の方がエロい声だろ…?」
の感じる箇所を攻めながら鬼柳は薄く笑い、更に深く到達しようと細い足を抱え上げた。
スカートが捲れて繋がった部分が晒される。
淫猥な光景だ。
制服を乱され、シーツの上で快感にのたうつを深々と犯している自分。
鬼柳はごくりと獣のように喉を鳴らし、スピードを上げる。
「うあっ!やぁ…、きょうちゃ、あぁっ…!あーっ、あぁぁあっ…!」
注挿を繰り返すたびにぎしぎしと大して頑丈でもないベッドが軋んで悲鳴を上げた。
「激し、いっ…はぁ、あっ、んっ…!」
「はぁっ、はぁっ…、っ…イイか?」
「ン、っ…イイ、イイよ…っ!京ちゃん、好き、っ…!」
「俺もだ…っ、、好きだぜ…っ」
ふわりとの体が浮き上がった。
鬼柳が背中を抱き上げたのである。
は手を差し伸べて鬼柳の首に腕を回して縋りついた。
鬼柳の上に座らされる体勢は自重が手伝って最奥に先端が当たる程深い。
だらしなく開いた唇から舌が覗く。
「はぁっ、あ、奥まで、来るうぅ…っ!イっちゃうよぉ…っ!!」
激しく下から突き上げられて上り詰めさせられる感覚。
腰が止まらない。
見え始めた絶頂を追いかけるようにもいやらしく腰を揺らした。
「腰つきエロいぞ…っ」
「はぁんっ、だってぇ…!止まらないんだもん…っ、京ちゃん、京ちゃんっ、イかせてぇ、っ…!!」
背中を逸らしながら強請るは、もう何を言っているのか理解していないのだろう。
情欲に濡れた目で鬼柳を射抜いている。
「は、はは…っ、いいぜ、ほら…っ、イけ…!俺の目の前で…っ!」
鬼柳はずぶずぶとの最奥を突き上げながら下腹を撫でる。
そして殆ど触れてやらなかった一番感じる突起をきゅうと摘み上げた。
強い刺激を受けたの体が一瞬硬直する。
「あーっ!!イく、イくイくっ!!!」
強く鬼柳の肩を掴むがびくびくっと体を跳ねさせた。
立てられた爪が食い込む。
「うっ、あ…俺も…っ」
絶頂に痙攣するの体内が鬼柳をきつく締め付ける。
それに導かれるように何度か体内を往復した鬼柳も欲望を迸らせた。
「んぅ…溢れちゃう…っ」
びゅくびゅくと脈動を繰り返すそれは、の言う通り収まりきらずに内股を伝ってシーツに染みを作った。
「あっ、スカート…!」
零れ落ちる感覚に思わずはスカートを捲り上げる。
普段あまり穿くことのないスカートだし、鬼柳にもらったものを汚すのも嫌だったのだが。
「うお、えっろ…。何だよ、見せてくれてンのか?」
ニヤニヤ言われてはたと、気付く。
鬼柳にたっぷりと蹂躙された下半身を無防備に晒していることに。
「ち、違…っ、だって汚れたら…っ」
あわあわと顔を赤くして言い訳するが、体の中に埋まったままの鬼柳が反応を示したような気がした。
「えっ、えっ…京ちゃん…?」
「…このままもう一発ヤろーぜ」
「うそ、やだ、待って…!」
「待たねぇ」
アレコレと致された後、二人が降りてきたら丁度遊星とジャックが帰っていた。
シュークリームを食べたかどうか聞くと、二人ともまだだと答えたので(クロウには会わなかったらしい)が持ってきてやった。
そうしたらジャックが。
「半分でいい」
と、に寄越したのである。
「いーの?」
「構わん。全部食べたら胸焼けしそうだ」
だから遠慮するな、と差し出されてはおずおずと、しかしにこにこと受け取った。
「ありがと!」
早速それにかぶりつく。
しかし溢れたクリームがまたしても…。
すかさず鬼柳がの頬に唇を寄せる。
「あぅん…京ちゃん、そんなトコ舐めないでってばー…」
「…貴様ら、部屋でやれ鬱陶しい」
「見ている方が胸焼けするな」
「…く、全部食えばよかった」
困ったように眉根を寄せるはなんとなくデジャヴを覚えた。
終
============
これ、何で鬼柳はこの後ダークシグナーになるの??って流れですよね。
ちゃん守ってやれよ!死んでる場合じゃねえじゃん!
ところで鬼柳相手だと「満足」っていう単語を超使いにくいんです。創作上非常に困ります。
だってほら、簡単にサティスファクションされちゃったらこっちも先が続かなくなっちゃうじゃないですか(そうかな?)
ここまで読んでくださってありがとうございました。