(まあ、シグナーやら赤き龍やらイリアステルやらよく分からない組織に関わっているし…。
TF6の主人公すら女になるんだし…。
何が起こってもおかしくはない…かな?)
が目覚めた時、異様な感触がした。
枕…にしては柔らかくて温かい。
ふかふかとした不思議な感触。
なんだろう…と目を開けて視線を滑らせた。
「…肌…?胸…?」
ふにゅんとした柔らかい感触の存在は女性の胸の感触だった。
徐々にの頭が覚醒していく。
何故自分は今、女性に抱かれて眠っているのだ。
遊星は何処に行った。
がばりと体を起こす。
そして、隣で眠る人間を恐る恐る確認した。
「えっ…」
隣で寝息を立てるのは、遊星。
この個性的な髪型を見間違える筈がない。
しかし…。
長い睫毛、小さな桜色の唇、細い首、しなやかな腕、膨らんだ胸、くびれた腰…。
これ以上先は布団に隠れて見えない。
いや、逆に怖くてめくることが出来ない。
「…ン、…」
朝の冷たい空気に肌を晒された遊星が身じろいだ。
心なしか声も高いような。
血の気を引かせて青くなると寝起きの遊星の視線がぶつかった。
「…おはよう、……」
「…お、おはよう遊星…」
挨拶を返した時、はあれっと思った。
声の調子がおかしいような…。
遊星も違和感を感じたのだろうか。
の目の前で物凄く驚いたような顔をしている。
「…誰だ、お前…。、なのか?」
「何言ってんの?他に誰に見えるって…」
首を傾げたが全ての言葉を吐き出す前に、遊星が勢い良くのし掛かってきた。
胸を鷲掴みにされて、朝から何を考えているんだ!と思ったが、いつもと感覚がおかしい。
「…えっ…」
「…お前…」
胸がない。
ぺたんとした平らな胸を遊星がぺたぺた触っている。
「うそ…」
茫然と呟くを尻目に、遊星が布団を勢い良く捲り上げた。
「!」
「きゃあ!」
裸の下半身が晒されては悲鳴をあげる。
遊星も、声こそ発しなかったが目を見開いて硬直した。
ここで2人は漸く自分達の身に起こった現象を理解したのである。
さて、どうするのか。
いや、どうするもこうするも。
いつまでもベッドの上で裸でいるわけにもいかない。
「あたし、自分の服入らないよ…」
男の体になり、線の細さは残しているものの、流石に肩が入らない。
「俺の服を着るか?」
「いいの?」
「ああ」
「じゃあ、そうさせてもらうからね」
勝手知ったる彼氏のクローゼット。
洗濯物も基本的にが畳んで放り込んでいるから、何が何処に入っているかはすぐに分かる。
ごそっと服を一式取り出して、は少し顔を赤くした。
「…ああ、まさかこんなことになるなんて…」
遊星から防寒にジャケットを着せられたことはあっても、下着から一式を借りたことなどない。
当然の道理だ。
が、それすら捻じ曲がる今回の異常事態。
「ごめんね、遊星。ホント、全部借りちゃって」
「構わない」
の言葉に首を横に振る遊星は、不思議な充足を感じていた。
それは、今回の異常事態での役に立ったと言う満足感か、それとも愛する彼女が自分の服にその身を包んでいると言う倒錯感か。
遊星にはそれを突き詰める気など全くなかったが。
「ぴったり…良かったー。入らなかったらクロウとかジャックにまで迷惑かけるところだったぁ…」
遊星的にもが他の男の服に嬉々として袖を通すところなんか見たくない。
なので遊星も本当に良かったと思った。
しかし、遊星は気付いていない。
今から自分にも同じことが降りかかると言うことを。
ジャケットにも袖を通したが自身の箪笥を漁り始めた。
後ろ姿を見ていると遊星の格好をした知らない男がの箪笥の中を漁っているようにも見え、なかなか複雑な気持ちになれる。
「、何をしているんだ…?」
「え?だって遊星もいつまでも裸じゃいられないじゃない?あたしの服貸してあげようと思って」
へらっと天然な笑みを向けられ、何故だか遊星はどきんとしたが、それよりもが言った言葉の内容に目をぱちぱちと瞬かせる。
「いや、俺は…いい」
「でもあたしが遊星の服着ちゃってるし、裸じゃいられないでしょ?」
「…」
「新しいの用意してあげるから」
そう言ってぽいぽいと服を放り出し、遊星の前に持ってきた。
「良かったぁ。まだ使ってない下着があって」
良くない。
何も良くない。
にこにこと洋服一式を差し出されても、遊星は固まるしかなかった。
「はい」
「…いや、その…それを着るのか…?俺が…」
言いながら差し出された洋服の裾を摘み上げる。
の服を着ることに僅かな倒錯的興奮を覚えなくもないが、下着までなんて…。
「あ、ブラは一人じゃ無理かな?それなら着せてあげる!」
ふらっと遊星は眩暈を覚えた。
彼女にブラジャーを着せてもらうなんて変態以外の何者でもないじゃないか。
「い、嫌だ。止めてくれ…!」
じりじりと距離を詰めてくるから逃れるように、遊星はベッドの上を後ずさる。
「ダメだよ。しない方が絶対恥ずかしいんだからね」
「それでも…嫌なものは嫌だ…!」
バッと全裸でベッドから逃げようとする遊星の腕をは掴んだ。
男の体になり、身長が伸びたことで相対的に腕の届く範囲も広くなったということだろう。
抵抗するようにもがく遊星をぐい、と引き込んだ。
そして腕の中に閉じ込める。
「遊星軽いねぇ…。それに細くて柔らかい…。何か良い匂いがするし」
遊星の髪に鼻先を押し付けてが軽く息を吸い込んだ。
「何を言って…」
「こうしてると変な気分になってきちゃう…。遊星可愛い…」
後ろから抱き締める格好のが、遊星の耳を軽く食んだ。
「うあっ!」
びくっと遊星の体がの腕の中で跳ね上がる。
「…感じる?」
囁きながら、更には遊星の耳を愛撫した。
輪郭を舌でなぞりあげ、耳朶を唇で食んだり甘く噛み付いてみたり。
「…は、あぁ…っ、…あ、ァ…っ」
ゾクゾクとした痺れのような感覚が遊星の背筋を這い上がる。
体を反応させながらもの腕から逃れようと体を捩る遊星の腰をは抱き寄せた。
「遊星、逃げちゃだぁめ」
「だが…っ、これ以上は…!」
の力が強くて怖くなる遊星は縋るような視線を向けた。
これ以上先は怖い。
しかしそんな遊星の恐怖を更に煽るかのような視線が投げられる。
「これ以上は…ヤダ?でも、あたしちょっと止まんないかも…」
「…っ!」
ぎしりとベッドが大きく揺らいだ。
物凄い力でに押し倒される。
背中がマットに沈む感覚に戦きながら、遊星はじたばたもがいて抵抗する。
「あん、暴れないでよ。ちょっとだけ、ちょっとだけだから!」
「男の『ちょっとだけ』は信用出来ない…!」
それはイコール普段の遊星の『ちょっとだけ』が如何に信用出来ないかを吐露したようなものであるが、遊星本人は気付かない。
はニヤニヤしながらそんな遊星の頬を舐めた。
「っ、やっ…!」
「嘘。あたしに舐められて嬉しいくせに」
「んう…っ」
荒々しく遊星の唇を自分のそれで塞ぐ。
小さな唇をこじ開けては舌先を滑り込ませた。
普段遊星にされるキスを思い出しながら真似をしてみる。
舌を絡め合わせて、混じり合った唾液を垂下させ…健気に応える遊星の舌が可愛くて仕方ない。
ぞくりとするは下半身が熱くなるのを感じた。
「あは、遊星可愛すぎて勃ってきちゃったみたい…」
ちょっと恥ずかしそうに告白されても、遊星には爆弾発言以外の何物でもない。
押し付けられる硬い感触にぞわりと肌が粟立った。
「落ち着くんだ、…。静かにしていればすぐにおさまるから…」
「えぇ?折角だし、このままエッチしちゃおうよ。あたし、男の子の感覚ちょっと興味あるなァ」
いやらしく笑って舌なめずりをするは既にスイッチが入ってしまっているようだ。
「ひぁっ!…っ!?」
体重で遊星を押さえ込んでいるは、そのまま遊星の細い首筋に顔を埋めた。
普段の遊星の香りとは少し違う仄かな甘い香りがの鼻をくすぐる。
「んー、遊星やっぱり良い匂い。あたし興奮しちゃう…」
ちゅ、ちゅ、と軽いキスを繰り返しながら遊星の首筋をたどり、鎖骨の辺りをきつく吸った。
「…っ、!」
僅かな痛みに遊星の体が小さく跳ねる。
「、…っ」
「ん、綺麗についた…」
白い肌に赤い痕が残されて、それを見下ろしたは非常に満足した様子である。
痕を舌先でくるりとなぞった後、そのまま舌先をつう…と滑らせていった。
「は、ぅ…」
熱い舌がゆっくりと肌を這う感触に遊星は戦く。
普段は自分がこうしているのだ。
だけど、こうして受身になって与えられる淡い快感は倒錯的な眩暈を伴って。
「遊星…気持ちよくしてあげる…」
そういっては遊星の膨らんだ胸に舌先で触れた。
「!」
ごく軽く、が遊星の乳首を舐める。
愛撫というよりはくすぐっているかのような動きだったけれど、それだけで遊星の体は熱を帯びた。
「う、ァ…、、っ…何を…っ」
体の下でまた逃げようとする遊星はの肩を必死で押し返そうとする。
だけどそもそもの体重が違う所為でびくともしない。
「あん、もう…抵抗はだめ。こうしちゃうよ…?」
言っては遊星の胸を掬い上げるとその先端をきゅうううっときつく抓みあげた。
淡い愛撫にもどかしい熱を抱えた遊星の腰に鋭い刺激が駆け抜ける。
「あぁっ…!」
可愛らしい嬌声があがり、びくんと背中をしならせて遊星はの肩に縋った。
「んふ、カワイー声…。男の子ってこんな気分になるのね」
浅く息を吐きながら逃げられないように遊星の腰の辺りに馬乗りになってはジャケットに手を掛ける。
「折角着たけど…仕方ないね。遊星の肌の感触、感じたいし」
元々グローブはしていなかったから、ジャケットを脱ぎ、タンクトップも脱ぎ捨てた。
そして未だに逃げようと体を捩っている遊星を抱き上げて、ベッドではなく隣接している壁に押し付けた。
膝の上に乗せ、遊星の背中をぴったりと壁にくっつける。
やはり逃げられないように僅かに出来た腰の周りの隙間に腕を回して捕まえておくことにした。
「ねぇ…遊星」
「…何だ…」
「抵抗されると燃えるって…ホントだね」
にやっと獣の視線で笑ったかと思うと体を屈めてかぷっと遊星の胸にかぶりつく。
「っ!」
可愛らしい膨らみに唇を覆い被せるようにして軽く吸った。
「ん、…、ン、ぅ…」
舌が乳首を弄ぶようにぬるぬると絡みつく。
腰が浮くような未知の感覚に声が溢れ出そうになり遊星は下唇を噛んだ。
「声、我慢しないで…。ね、遊星のえっちな声いっぱい聞かせてよ…」
ちゅうっと吸い上げて舌先で捏ねて…。
唇での愛撫を繰り返しながら、空いた方にも手を伸ばした。
「う、ァ…っ、はぁっ、はぁっ…」
乳房の形を変えるみたいに揉みしだき、膨らんだ乳首を指先で円を描くように刺激する。
「あっ!あァ…っ、やめ、て、くれ…っ、!」
「やぁよ。気持ちイイでしょ?」
ちゅっちゅっと唇で乳首を軽く扱くと遊星はびくびく背中をしならせた。
「あぁっ、はぁっ、はぁあ…っ」
鼻にかかった遊星の甘い嬌声が男になったの本能をくすぐってやまないのである。
普段の遊星はこんな込み上げる興奮を自分に対して感じているのだろうか。
そうだとするとちょっと嬉しくてちょっと恥ずかしくて、ちょっと怖い。
だって、乱暴に貪りつくしてしまいたいような衝動が体の中に沸き起こっているのだ。
無自覚の遊星が体をしならせる度に内股で膨張したのアレを刺激する。
その度にもっとして欲しいような堪らない気分が込み上げてくる。
「遊星…すっごい可愛い…」
獣になっていくことを自覚しながらは遊星の乳首に軽く歯を立てた。
「ひあぁっ!!!」
鋭い刺激に遊星が腰を跳ねさせて声を上げる。
何度か同じ刺激を与えて敏感になったところを労わるように再度ねっとりと舐めると遊星が声にならない声をあげて仰け反った。
「――っ!!」
「はぁ…遊星が感じるとあたしもとっても好いよ…」
訳も分からず体内が収縮するきゅうんとしたもどかしさを遊星は初めて味わう。
刺激を受ける度にずぅんと重くわだかまる熱も。
女の受ける刺激に慣れない遊星は感じさせられるまま、素直に快感を訴えてくる。
その膝での腰をぎゅうぎゅう挟み込んでは内股を擦り付けていることも無自覚なのだろう。
「、っ…もう…っ」
「止めたい?」
聞きながらは遊星の太股の内側にぐり、と自身の欲望を押し付けた。
「じゃああたし…コレどうしたらいいんだろ。遊星…そのカワイーお口で、シてくれる?」
「っ…!」
薄暗い笑みを浮かべるの言葉に遊星がぎくりと体を強張らせる。
一瞬その瞬間を想像してしまったのだろう。
口元を手で押さえて俯きながら首を横に振った。
「んふ、出来なくてもいーよ。でも、止めるのはナシでいいよね?」
「…」
「遊星?」
「…っ、好きにすればいい…」
逃げ道を塞ぐ形で遊星から望みの言葉を引き出したはにんまりしながら遊星の太股を撫でる。
すべすべした柔らかではりのある皮膚の感触。
わざとじっくり撫で回し、やがて内股へと至る。
「ん、…っ」
目を細めて身じろぎする遊星は、しかし拒絶を口にはしなかった。
「くすぐったい?でも、すぐに気持ちよくなってくるよ…」
の指先がゆっくりと遊星の割れ目を押し開いていく。
本来ならば死ぬほど恥ずかしいのであろうが、元々その器官を持っていない遊星としては自分の体にされていることではないような気すらして。
何処か他人が愛撫を施されている錯覚を感じていた。
だけど。
「すごく濡れてる。あたしに触られて感じてくれたのね…嬉しい」
「っ、あ…っ!」
柔らかく蕩けた感覚でもっての指先を迎え入れる遊星の秘密の部分。
指先に触れる愛液をぬるんと掬い上げて、は迷わず遊星の一番感じるであろう部分に触れる。
「ひっ!」
その瞬間、遊星が体を硬直させた。
爪先から甘く痺れるような感覚が腰を駆け抜けていったような気がする。
「や、っ、あ…っ、な、何…をっ」
「コレ、いいでしょ?女の子がおかしくなっちゃうトコ…」
敏感に充血している突起をきゅうっとは抓み上げた。
「痛っ…、、強、いっ…!」
「ごめんごめん。遊星初めてだもんね…。じゃあこれくらいで…」
くちゅりと小さな水音を立てての指先が突起を掠める。
「ふぁ、あぁっ!、あっあぁぁっ…!!」
の腕の中で、遊星の体が思い切り跳ねた。
くすぐるように小刻みに指先が突起を擦る感覚は未知ながらも絶大な快感を遊星に与える。
「やぁあっ、…っ、やめ…っ!お、おかしく…なるぅっ…!!」
「大丈夫大丈夫。怖くないよ、すっごく可愛い」
何度も何度も背中をしならせながら嫌々をするように首を横に振るが、は許さなかった。
「はぁっはぁっ…何か、クる…っ、体の奥、あつ、いぃっ…!」
「っ、我慢しちゃダメ…!そのまま受け入れるの…!」
遊星に言い聞かせたは掠めるように触れていた遊星の突起をきゅっと指先で軽く押し込んだ。
「っあぁぁぁっ…!!!」
がくがくと体を痙攣させて、嬌声を上げながら絶頂する遊星。
きつくの体に縋りつき女の絶頂を震えながら享受する。
「はーっ、はーっ…」
感じすぎたせいか、赤くなった目尻が涙で濡れているのを見て取ったは、唇でそれを拭ってやった。
「すっごく、可愛かったよ…遊星」
「…はぁっ、う、嬉しく…ない…」
顔を赤くして力の抜けた体をに預けている。
そんな姿も可愛らしくて堪らない。
優しく遊星の体をベッドに押し付けると、は遊星の腰のあたりに膝立ちになりベルトを緩めた。
「ね…、遊星がイくとこ見てたら…なんかもう、あたし、痛いくらいで…っ」
ベルトを引き抜きズボンの前を寛げる。
ずるんと取り出された勃起に遊星は体を硬直させた。
「っ、…っ、ま、待ってくれ、これ以上は…!」
急に現実に引き戻される遊星の脳。
しかしはもどかしそうに遊星の足の間を指で押し開いた。
「ごめ、も、あたし止まんない…っ」
にゅぷ、と先端が遊星の入り口に埋まる。
その感触だけで淡い寒気を感じるくらいに気持ち良くて、この先に進んでしまったらどうするんだろうと思った。
「入れる、よ…っ」
我慢出来ずに腰を推し進めるが狭い遊星の処女を蹂躪する。
「待っ…!う、は、あっ、あぁぁぁっ…!」
「あはぁぁっ!すごいィっ!!ゆうせぇのナカ、気持ちいいぃぃぃっ…!!!」
遊星をベッドに押し付けているが背中をしならせてがくがくと腰を震わせた。
その様相や体内の脈動と入り口から何かが溢れ出る感覚で、遊星はが射精に至ったのだと理解する。
「はぁっはぁっ…、イっちゃったァ…。遊星の中、すっごいのォ…」
うっとりしながら恍惚の表情で遊星を見下ろす。
初めての射精は相当気持ちが良かったようで、遊星の顔の横についた腕が小刻みに震えているのが目に入った。
「出したなら、もう…っ」
「でも全然収まらないよ…?もっと遊星の中に出させて…。もっと味わいたいよォ」
荒い息で遊星の細い腰を抱え上げて激しく注挿を始める。
打ち込まれる瞬間に出したばかりの精液が収まりきらずに零れ落ちた。
「あは、あぁぁっ、あっ!ゆうせぇ、っ…イイ、イイよおぉ…っ」
「く、っ、は…あっ、あ…っ!」
夢中で腰を振るの体は凶器のように遊星の体内を抉った。
女の初めてというものはこんなにも苦しいのかと遊星は嵐の様な注挿を受けながら考える。
先程までのに蕩かされそうな気分が消えてしまいそうだ。
「はぁっ…はぁっ…」
浅く呼吸を繰り返しながら時折感じる鈍い痛みにの背中に爪を立てる。
「あぁぁ、また出ちゃううぅっ、ゆうせぇ、ゆうせぇっ!」
「うあ!」
より深くで射精しようとするのは本能なのか。
が遊星の膣壁を擦りあげながら二度目の射精に至る。
堪えていたものが溢れ出すような快感を享受しながら腰を震わせた。
しかし、一度目と格段に違う感覚にも気付く。
「はぁ…っ、今、すっごい好かった…!ココ?ココが感じるの?」
二度目を終えてさえ収まらないらしいはまだ遊星の体を揺すり続ける。
そして遊星のポイントを探りあてたが攻める場所を変えたため遊星も甘い声を零し始めた。
「あっあっ…やめ、っ、それ…っ、うぁっ、あぁんっ…!」
「んはぁっ、すっごい、きゅんきゅんしてるぅっ!イイのね、ココ、感じるのね…っ!」
ベッドを思い切り軋ませながらは遊星を犯す動きを速めていく。
突き上げられる瞬間の衝撃は遊星の呼吸を詰まらせるほど。
しかしそれが快感でもある。
「はぁっはぁっ…!、っ、それ、や、ぁあっ…!」
ぐじゅぐじゅに溢れかえった結合部は、もう痛みなど感じないほどにスムーズで僅かな摩擦すら快感に変わるようで。
きつく腰を掴まれて逃げようもない遊星の体はぞくぞくとした感覚と共に先程覚えたばかりの境地に辿り着こうとしていた。
「くぅ、っ…、っもうっ…!もう、イくっ…!」
「イく?ゆうせぇ、イっちゃうのね…!?イっていいよっ!あたしに、男の子の快感教えてぇっ…!!」
遊星の粘膜の奥には自身の先端を押し付けながら、敏感な突起をまたしても指先で刺激した。
「ひあっ!あぁぁっ、イくイくっ!!!」
不意打ちの刺激が背筋を駆け抜けて遊星の爪先が空中を蹴る。
直後、びくびく背中をしならせながら絶頂を迎える遊星。
「はぁんっ!これっ、しゅごいぃっ…!!出るぅ…っ!!」
断続的な締め付けをたっぷりと味わったも連続で射精しているとは思えないほどの量を吐き出した。
勿論遊星の体内には収まりきらず溢れて零れ落ちる。
「はぁっ…はぁっ…」
「あー、すっごい…気持ち良かったァ…」
普段よりも激しかったのではとすら思える程の情交を終え、と遊星はベッドに体を沈める。
淡い眩暈を感じる余韻が体を支配して、二人は図らずとも同時に目を閉じた。
・
・
・
・
・
遊星が目覚めた時、慣れた感覚がした。
枕…にしては柔らかくて温かい。
ふかふかとした不思議な感触。
はっとして視線を滑らせた。
「…、っ」
自分を抱いて眠るは見知ったそのままだった。
肩を滑る絹糸のような髪、豊満な胸に、細い腰…。
「!」
弾かれたように起き上がって自分の体を改める。
「…戻っている…」
遊星はふーっと深い溜め息を吐いた。
一体何があったのか。
寧ろあれは夢だったのか。
「…いや…」
体を確認したときに昨夜の情事の際には覚えのないの唇の痕を見つけた。
あれが夢ならこんなところにキスマークがはるはずもない。
「あれは…何だったんだ」
呟けど答えも帰っては来ない。
「ン…」
隣で眠るが小さく身じろぎをして仰向けになった。
気持ち良さそうな寝息と共に白い胸が柔らかく上下している。
「…」
ごくり、と遊星の喉が鳴る。
先程の女として扱われた記憶は鮮明に遊星の脳裏に刻まれていた。
あれはあれで本当に気持ち良かったし、受身で享受する愛というのも悪くはなかったと今なら言える。
しかし。
「俺はやっぱりこっちの方が良い…」
遊星がゆっくりとの上に覆いかぶさる。
体重の移動で沈んで揺れるベッドの感覚にがうっすらと目を開けた。
「…あ、れ…、遊星…?」
「おはよう、…」
彼女が寝起きでぼんやりとしているのを良いことに遊星は素早くその唇を奪った。
ふっくらとした感触は特有のもの。
ああ、こうでなくては。
「ん、っ、ちょ…っ、あれ?元に…」
軽いキスの合間に遊星の体と自分の体を交互に見て、は少しだけほっとしたような表情になる。
やはり彼女も多少以上は不安だったのだ。
あのままが良かったのに、と言われなかった事に遊星もこっそりと安堵する。
そのままキスを繰り返して元に戻ったの体を撫で回した。
「や、ちょっと…もう散々…っ」
「散々シたのはだろう?じゃあ次は俺にさせてくれても良いじゃないか」
「えぇ?ちょっと遊星ってば…っ」
先程遊星を好き勝手した後で疲れはあまり取れていない。
遊星も同じだと思っていたが、基礎体力が違うからなのだろうか。
元に戻ったの細い体を抱き上げて、遊星は彼女を壁に押し付けた。
そう、丁度先程が遊星にやったように膝に乗せて逃げられないように腰を抱き締めて。
「っ、遊星…っ」
眼の前でニヤニヤする遊星を睨みつけながらは遊星の肩を押し返そうとする。
だけど。
「男が抵抗されると燃えることを知って抵抗するなんて、激しくされたいということか?なら、同じやり方で可愛がってやる」
「うそ、ちょっ…止め…っ!」
体を屈めた遊星がの胸にかぶりつく。
戻ってきた女の感覚がそれを享受しての体を跳ねさせる。
嗚呼、調子に乗るんじゃなかったカナ…。
不思議なことに、時計は一番最初に起きたときから15分しか経っていなかった。
これでは誰かの助けも望めない。
後悔してももう遅いけれど、その念さえ遊星の甘い愛撫に融けていく。
終
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アンリ様リクエスト分でした!
リクエストありがとうございます!
書きかけで置いてあったものが日の目を浴びることが出来たのもリクエストを頂いたおかげです(笑)
裏用に考えていただけあって喘ぎ声が裏スッレスレ(というか裏並み)直接表現避けただけって感じ^^;キレイな感じの想像して頂いてたらすみません;;
こちらの作品はアンリ様へ捧げるリクエスト小説となります。
ご本人様以外のお持ち帰りなどは厳禁です。
閲覧のみで宜しくお願い致します。
ここまで読んでくださってありがとうございました。